【片付け上手vs片付け下手】片付け上手はすごい?偉い?決してそうじゃないと思う話

2019-07-19

部屋が片付いてると褒められる

我が家に遊びに来るほとんどの人が、

 

「部屋めっちゃきれいだね!」

「小さい子どもがいる家とは思えない!」

「どうやったらこんなに片付くの?」

 

と言います。

 

「すごい!」「えらい!」というニュアンスでです。

(お世辞も含まれているかもしれないけどね。)

 

お片付けブームの光と影

ここ数十年、お片付けブームが加速しています。

“ミニマリスト”という言葉が流行語大賞にノミネートされたのが2015年でした。

それよりもっと前から主婦向け雑誌やテレビを中心に整理収納術の特集なんかが掲載されていました。

一方で、テレビで汚部屋を紹介してスタジオのみんなで揶揄する番組をやっていたり、ゴミ屋敷の住民がトラブルを起こすようなニュースが流れたりしています。

これらを見ているとどうも、片付けが上手な人は素晴らしい人で、片付けが下手な人はダメな人だと思わされます。

 

でも、それは違うんじゃない?と私は思うんです。 

 

私たちが本当に欲しいものってなんだろう?

ちょっと哲学的な話をしたいと思います。と言っても、小学生でもわかるように簡単に書くので読んでいただけたら嬉しいです。 

 

私たち人間が、人生で一番手に入れたいものはなんでしょうか?

 

多分、ほとんどの人が、人生で一番手に入れたいものは「幸せ」なんじゃないでしょうか。

 

では「幸せ」ってなんでしょうか?

 

辞書を引いてみると、「幸せ」とは「心が満ち足りる」ことだそうです。

 

では人はどんな時に「心が満ち足りる」のでしょうか?

 

それは自分自身が「嫌な気持ち」ではなく「いい気持ち」でいる時だと思います。

 

そう、私たちは「いい気持ち」が欲しいんです。

 

どんな時に「嫌な気持ち」と「いい気持ち」を感じるかは人それぞれ違います。

それはなぜかと言うと、DNA(遺伝子)と観念(物事についてもつ考え)が違うからです。

 

遊園地を想像してみてください。

 

 ジェットコースター
 おばけ屋敷
 コーヒーカップ
 メリーゴーラウンド
 観覧車

 

人それぞれ「嫌な気持ち」「いい気持ち」と感じるアトラクションは違いますよね。

 

お片付けについても同じことが言えると思います。

 

 ほとんど何も置いていない部屋
 可愛い雑貨が所狭しと飾ってある部屋
 趣味のものが整然と並んでいる部屋
 手に届く範囲にすべてのものが揃っている部屋
 質素な部屋
 ゴージャスな部屋

 明るい部屋
 薄暗い部屋

 

「嫌な気持ち」「いい気持ち」と感じる空間は人によって違います。

要は、自分が「いい気持ち」でいられる部屋ならどんな部屋で暮らしていてもいいんです。極端な話、汚部屋が気持ちよければ汚部屋に住んでいてもいいんです。

「汚部屋に住んでるなんてキモい、綺麗にしなよ!」って「ジェットコースターに乗るなんてキモい、お化け屋敷にしなよ!」って言ってるのと同じです。

他人がとやかく言うものではないと思うのです。

 

片付け上手は正義!片付け下手は悪!ではない

ここまでの話で、片付けが上手な人は素晴らしい人で、片付けが下手な人はダメな人ではないってこと、分かっていただけたでしょうか?

 

もしあなたが片付けが苦手だとしても、自分をダメだと思う必要はありません。
あなたがそれが気持ちいいなら片付けなくてもいいんです。お片付けブームに乗る必要はありません。

もしあなたが他人に片付けをしろと言うのなら、それはただの押し付けでしかありません。
その人にとってはその状態が気持ちいいなら片付けるわけがありません。
その人が困っていて、助けてと言わない限りは口出し無用。大きなお世話です。

 

私はそんな風に思っています。

 

まとめ

片付けられる人がすごくて偉くて、片付けられない人がダメなわけじゃないよ。
自分自身が気持ちいいと感じる空間で暮らせることが、一番幸せなんだよ。

ってことを書いてみました。

 

善悪に囚われないで、情報に惑わされないで、自分自身が本当に気持ちいいと感じる生き方を私はしていきたいし、みんなもそうであったら素敵だなーって思います♪